梅毒患者数が44年ぶりの数字だとか
2017年12月01日
国立感染症研究所の発表によれば、今年の梅毒患者数がすでに5000人を超えて、これは44年ぶりの数字と言うことです。
梅毒は、性行為感染症の一つでもありますが、梅毒トレポネーマによる感染症で、感染初期は陰部などのしこり、潰瘍、リンパ節腫脹などが見られ、病状が進むにつれて多彩な発疹が出たり、全身症状が出てきます。なぜ、今梅毒患者が増えているのかははっきりわかりませんが、一時期のようにHIVなどのことが言われなくなり、警戒心が薄れていること、海外からの訪日、外国人労働者数の増加なども要因かも知れません。
梅毒はどの科にかかったらいいか?と言うご質問を受けることが多いですが、少なくとも発疹がある場合は皮膚科でOKです。
ただ、漠然とした不安で、感染の有無をチェックしたい場合は、東京都内の各保健所で、HIVと併せて無料検査を行っていますので、そちらをご利用頂く方がよいかと思います。検査が陽性にでない期間もありますので、特に症状がない場合、感染機会から90日以上は明けた上でご利用頂くことをおすすめします。
かつては不治の病と言われた梅毒ですが、抗菌薬がある現在では、ほぼ治癒する病気となりましたので、あまり不安なことばかり考えず、検査、ご相談を頂ければ、と思います。