パッチテストパネルについて
2016年04月11日
明らかに「かぶれ」のようだけど、原因がはっきりしないという状態の時、あるていど原因物質の絞り込みができれば、パッチテストという方法で、検査、診断ができます。
しかし、なかなか被疑物質の入手が困難であったり、パッチに適切な状態に加工することが困難で、ほとんどの場合、開業医では検査できないのが一般的でした。
この度、パッチテストパネルというものが使用できるようになりました。こちらはジャパニーズスタンダードアレルゲン(学会が選定した、日本人で陽性率の高い原因物質)に対応するアレルゲンのうち21種類とメルカプトベンゾチアゾールの22種類について、簡便にパッチテストできる、というものです。
絞り込みができなくても、このキットで陽性に出たものとの接触を避けることで、結果的に症状が消失する可能性もあります。
今後、当院でもこちらを使ったパッチテストに対応しようと思いますが、知っておいていただきたいことを数点列挙しておきます。
1.パッチテストは本来保険適応ですが、症状やエピソードが全くない方については自費でお願いします。
2.パッチテストの費用は検査料+パッチテストパネル費用の合計が5810円(3割負担の場合)となります。
自費の場合は初診時に保険外初診料3240円と、検査当日に検査料21600円を申し受けます。
3.この検査は23項目で一連の検査となり、各項目で個別にはできません。
4.より診断を正確にするため、判定を48時間後と72時間後に行います。休診日の関係で、検査日は水曜午前(判定が金曜午前と土曜午前)と土曜午前(判定が月曜午前、火曜午前)となります。検査キットの準備のため、初診当日に検査ができませんので、ご了承ください。
5.検査期間中は判定まで入浴、運動ができません。
こちらのページをご覧になった方は以上の点、ご承知の上、受診していただきますよう、よろしくお願いします。