粉瘤
2009年12月06日
早いもので、練馬でテル皮膚科を開業してから1カ月が経過しました。おかげさまで予想以上の患者様においでいただき、すこしお待たせすることも出てきました。診療の質を維持、向上させるように努力してまいりますので、宜しくお願いいたします。
さて、今日は粉瘤(ふんりゅう)についてお話します。粉瘤はよく「脂肪の塊」と表現されますが、正確には脂肪の塊ではありません。粉瘤は外来手術でおそらくもっとも取り扱い数が多い良性腫瘍です。
粉瘤は皮下に袋状のできものができて、ケラチンという垢のもとになる成分がたまってきます。良性ですが、放置していると次第に大きくなってきます。あまり揉んだりして袋が内部で破けたり、感染を起こすと炎症が起きて膿がたまって、ひどい腫れや痛みが起きる場合があります。
化膿して腫れてしまった場合は、切開を行って膿を出す処置が必要になります。この場合は数日間毎日通院していただく必要があります。
化膿していない場合、局所麻酔による外来手術で袋をすべて除去する治療が行えます。前述のように放置していると次第に大きくなりますから、ある程度大きくなったものは切除をお勧めいたします。
テル皮膚科では日帰りの外来手術(完全予約制)も行っております。診察、手術に関する説明と承諾、術前検査(採血)が必要となりますので、まずは受診をお願いいたします。